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ずいぶん前にNYを初めて訪れた時に、この街を好きになった理由は、
ここで本当の踊る喜びを知ったからだ。 (後に再訪するようになったのは、他にも個人的理由があったのだが、ここでは割愛) ダンスから離れてしまったものの、 心の奥深くで充たされない気持ちがずっとあった。 もう一度、踊ってみたい。 そんな気持ちで2月に稽古を取り、帰ってきてから、 少しづつダンスに近づくため、身体を動かし、筋肉を温め、自分のセンターを探し始めていた。 NYの夏の稽古場で、自分の滴る汗の音を聞きたい。 そんな想いをずっと抱えていた。 威勢が良くて、物事がはっきりしていて(まあ、Balletは究極の美を追求したものがカタチになっているので、どの先生も妥協はないのだが)、Hotで素敵な人だ。 しかし、非常にコワイ人でもある。 彼女の稽古を取るべく、30分前には稽古場に着いて、ストレッチをしながら、 なんとか身体を騙し騙し動かそうと考え、緊張感で胸が震える。 お稽古場の汗の匂い、 何千、何万人のダンサーが握ってきたであろうバー、 弾力のある床、 熱気で曇る鏡が、 この上もなく愛しい。 いつもと同じ、レッスン時間を 5分ほど過ぎた頃、先生がやってくる。 陽光の差し込むスタジオの明かりを彼女が消し、 稽古が始まる。 セカンドポジションのプリエから。 身体は以前のように動かないものの、 ピルエット、アチチュード、ジャンプにとりあえず付いて行っている自分に驚く。 自分の足で、背筋を伸ばして立つ辛さは、人生の厳しさと一緒だ。 自分のセンターを探すのも、自分自身を探す難しさと一緒。 いつまでたってもBalletは本当に難しい。 だけど、美しい。 ピアニストがピアノを弾き、 バーレッスンから、フロアのセンターへ。 美しいアダジオを踊る喜び。 化粧はマスカラまで全て汗でキレイに流れ落ちてしまう。 私の聞きたかった汗がフロアに滴る音。 やっぱりここに来て良かった。
by blue0507ny
| 2005-07-11 12:06
| Dance & Ballet
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